Python入門: 変数

Intro to Python: Variables

Treemind Academy | Sept 1, 2021


変数

変数とはプログラムの実行中にデータを保存するための箱です。
例えば、3という数字に名前を付けてどこかに保存しておきたい時、変数を使用します。
これはプログラミングのベースとなる知識の1つです。

変数の定義

Pythonでは、JavaやC言語のように変数を事前に定義だけ行うという指令がありません。
変数に値を代入した時点で、変数の定義と値の代入が同時に行われます。

変数名 = 値

このように、左の変数名に対して右の値を代入します。

x = 3
y = "太郎"

そして、値には文字列や数字などの種類がありますが、Pythonの変数はどの種類でも代入・変更ができます。

x = 3      # xはinteger(数字)のデータに定義される
x = "太郎" # xの値はstring(文字列)のデータに変わる

変数名の注意点

① 大文字・小文字

変数名に関して注意しないといけないのは、大文字・小文字の違いでPythonは違うものと認識するということ。
例えば、「B」という変数は「b」という変数とは別物です。
そのため「B」という変数を定義し、その後「b」という変数を参照しようとするとエラーが表示されます。

B = "パイソン最高"
print(b)      #これはエラーが出ます。「b」という変数は存在しないため
② 変数名のルールがある
  • 使用可能な文字・記号:アルファベットのA~z(大文字・小文字)、0~9、アンダーバー( _ )
  • 数字を1文字目に使用してはいけない
  • Reserved keywords (予約語)は使用してはいけない

3つ目のReserved Keywordは、Pythonの構文上既に使用されている用語のことです。
例えば、「if」や「return」などがそれに該当します。
Pythonに慣れてくると使用してはいけない変数名が自然とわかってくると思います。

複合語の変数名

コードは、プログラムを読んだ人ができるだけ読みやすいように書く必要があります。
変数名の選び方も読みやすさの重要な要素で、そのため1つの用語ではなく、複合語で値を表すケースも多いです。
しかし、変数名にスペースは入れることはできないので、Camel Case(キャメルケース)とSnake Case(スネークケース)という書き方が使われています。

Camel Case (キャメルケース)

Camel CaseはCamel(らくだ)のこぶのように大文字・小文字を使い、用語の間を示しています。
「my first variable」 という変数名を使用したい場合、Camel caseを使うと「myFirstVariable」という書き方になります。

myFirstVariable = "太郎"
Snake Case (スネークケース)

Snake Caseはアンダーバー( _ )を使ってスペースの部分を埋めるという方法です。
同じく「my first variable」を変数名とする場合は、「my_first_variable」になります。

my_first_variable = "太郎"
Camel Case vs Snake Case: どっちを使うべき?

Camel CaseとSnake Caseはどちらも正しい形式ですが、Python言語では変数名はSnake Caseが慣例になっていると思います。
私が米国の大学にいた時は、以前はCamel Caseが主流だったが、Snake Caseの方が読みやすいという理由で
慣例がSnake Caseになっているので、Snake Caseを使うべきと教えられました。

変数には他にも重要なコンセプトがありますが、ベースとして必要な知識は上記の内容です。
次回はPythonの値の種類についてご説明します。